鳩山首相、学校耐震化「予備費も念頭に…」(産経新聞)

 鳩山由紀夫首相は10日夕、学校耐震化について「超党派で頑張らなければいけない。いろいろと知恵を絞らなければいけないが、(各省の予算ではなく政府全体の)予備費を使用することも念頭においてやらなければいけない」と述べた。都内で記者団の質問に答えた。

 ぶら下がり取材の詳報は以下の通り。

 【演劇の殺陣けいこなど視察】

 −−今日も切らせていただく。よろしくお願いします。

 「ハハハハ。どうぞ」

 −−前回の事業仕分けでは、文化・芸術分野でかなり厳しい結果が出ることが多かったが、今日の視察の感想を

 「私はやっぱり、日本のある意味での国力は文化の力だと思っています。日本はいわゆる軍事力とか、そういうもので生きていく国ではありません。したがって、文化の発信力がこれからの日本という国をですね、世界にある意味で、尊敬をもってみていただける、最大の私は力だと思っています。その割にはですね、文化に対して、必ずしも今までの政府、国と言うべきかもしれません、力が十分に備わっていなかった」

 「今日はここで、廃校を利用した芸術活動を拝見させていただいて、私はすばらしいなと思います。廃校。こういった形で日本の文化力をあげるために使っていただくということは、非常にすばらしい、両者の思いが重なった中でできた発想だと思って、評価をしています。空き店舗とかを使って、演劇、芸術活動、けいこなどをしておられるようですけれども、今日も体育館で拝見いたしましたけれども、こういった廃校を利用した日本の芸術の力をはぐくむということは、私は大変大事なことだと思っております」

 「NPO(非営利活動法人)の活動を支援するような話も、決めたわけでありますが、文化をはぐくむために日本としての政治が果たすべき役割は、まだまだあるなと感じたところです」

 「また、今日は耐震化も一つの話題になりました。廃校になった後、耐震化も進められた。これから小学校、中学校の耐震化は、ある意味で超党派で頑張らにゃいかん話だとも思っておりますが、そういう意味でも、万一、学校が倒された後でも、大いに利用できるような設備にしていくということも、重要だなという認識を新たにしました」

 【普天間移設】

 −−今日、岡田克也外相からルース駐米大使との会談の報告は受けたか。米国は協議入りそのものに難色を示しているが、今後、どのような態度で対米交渉に臨むか

 「うん。岡田外務大臣、ルース大使と会われた。その概要の説明を受けました。決して何かを拒否されたとか、そういう話ではありません。むしろ、これから難しい状況があることは変わりはないとは思っておりますが、5月末までに、私どもとすれば、アメリカにも理解を得られるような形で、普天間の移設問題、最終的な結論を導いていきたいと思っています。これ以上の内容に関して申し上げるべきではないと思っています」

 【「たちあがれ日本」発足】

 −−本日、新党「たちあがれ日本」が旗揚げされた。民主党の受け皿を求める動きが活発化しているようにも思えるがどうか

 「私たち、政権交代をして、大変大きな変革、日本の変化、改革を求めています。で、改革にはさまざまないろんな力が動いてくることも、それはあり得ると思っています。ただ、私どもはこの改革の時計の針を逆に戻したりするつもりは、一切ありません。もっともっと加速しなきゃいかんなと思っています。そういう中で、お互いに切磋琢磨(せっさたくま)して、政治家同士が新たな政治運動を作り上げていくということは、決して悪い話ではないなと思ってます」

 【学校耐震化】

 −−耐震化に関し、国会でも「予備費を使うことも検討している」と答弁しているが、今日の視察を踏まえてどうか

 「はい。超党派でそういう動きが出ていると思っています。民主党としても、これは学校の耐震化。特に未耐震化の工事を行うのは、夏休みでないと難しいというご要望もいただいています。そうなりますと、いろいろと知恵を絞らなきゃいけませんが、学校の耐震化を急ぐためには、いわゆる予備費を使用することも念頭においてやらなきゃいけない話ではないかと思っています」

 【切るべきもの】

 −−今日、刀を贈られた。「切られることが多い」と話していたが、首相、あるいは鳩山政権が一番切るべきものは

 「これは、いわゆる政官業のしがらみですよね。そういったものをどんどん、切り捨て御免でいかないといけない。古い体質をさよならさせないといけない。しがらみに対する抵抗は、ますます強まっていると感じています。私どもとすれば、新政権、決して負けてはならない。せっかく国民の皆さんのお気持ちをいただいて、ここまで来た以上、われわれとすれば、こういったしがらみを、切り捨てていかないといかんと思っています」

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