鳩山首相、麻生前首相の二の舞!?故事成語を自信満々の勘違い(スポーツ報知)

 鳩山由紀夫首相(62)は22日、衆院予算委員会で、自民党の茂木敏充幹事長代理(54)から故事成語「朝三暮四」の意味を問われ、「朝令暮改」と勘違いして答える一幕があった。「みぞゆう」発言の麻生太郎前首相(69)ばりの失態に、議場は失笑するしかなかった。また、首相は同党の小沢一郎幹事長(67)の資金管理団体の収支報告書虚偽記入事件で逮捕された衆院議員・石川知裕容疑者(36)に関して「起訴されないことを望みたい」とした21日の自身の発言を撤回した。

 一国のトップが“国語力”の弱さを全国にさらしてしまった。午前9時からの予算委員会。茂木氏は、政府が今年度の第1次補正予算で凍結した財源を第2次補正に盛り込んだことを批判し「朝三暮四という言葉をご存じですか」と質問。これに対し、鳩山首相は「よく知ってます。サルに木の実を朝三つ、夜に四つ…」と最初は正確な回答をしていた。

 しかしその直後、軽くニヤつきながら「朝決めたことが、夜すぐに変わるという意味で、物事をあっさり変えてしまうことです」と自信たっぷりに誤答。茂木氏に「それは朝令暮改」とすかさず突っ込まれ、野党のみならず、一部の与党議員からも失笑を買った。マニフェストを実現できずに迷走する政権の現状は、まさに「朝令暮改」。頭から離れず、とっさに連想したのだろうか。

 麻生前首相は「未曽有(みぞう)」を「みぞゆう」、「低迷(ていめい)」を「ていまい」と読むなど、漢字の読み間違いが支持率低下の一因となった。鳩山首相は東大ながらも工学部出身。だからではないだろうが、公の場で見事に赤っ恥をかいてしまった。

 国語力のなさだけでなく、指摘された言葉の軽さも露呈した。鳩山首相は21日夜、政治資金規正法違反容疑で逮捕された石川衆院議員に関し「起訴されないことを望みたい」と発言。これについて、22日の予算委員会で「(捜査介入との)誤解を与えてしまうのならば撤回を申し上げたい」と、わずか1日で発言をあっさり撤回した。

 検察に対して不起訴や起訴猶予を求めたと受けとられかねない、一国のリーダーとしてあるまじき発言であるという声に首相は「無実が証明されればよいという思いで言った。検察の捜査に介入する意図は毛頭持っていない」と強調した。

 故事成語の解釈の取り違いに、即座の発言撤回…。麻生前首相の二の舞いになりかねない鳩山首相の言動が国民の不信感を増大させ、下降が続く内閣支持率に影響を及ぼすことは避けられない。

 ◆朝三暮四(ちょうさんぼし) 目先の違いに気をとられ、実際は同じであるのに気がつかないこと。宋の狙公が飼っていたサルに木の実を「朝三つ、暮れに四つ与える」と告げたところ、サルが不満を示し、狙公が「朝四つ、暮れ三つ」と言い換えると喜んで受け入れたという故事に由来。

 ◆朝令暮改(ちょうれいぼかい) 朝に出した命令を夕方もう改めること。前漢の晁錯が文帝への上奏文で、農民が臨時の租税などを性急に催促される実情を伝え、政策が一定せずにあてにならない事態を戒めた故事に由来。

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